社交不安障害(SAD)では、人前で話す、大勢の人の前に立つなどの行動に非常に強い不安を感じてしまう病気です。一見すると性格の問題と混同されてしまいそうですが、社交不安障害では、精神的症状だけではなく動悸や発汗などの身体的な症状もあらわれ、日常生活に支障をきたしてしまいます。
人前に立つ、人前で話す、人の注目を浴びるなどの状況で、動悸・発汗・吐き気・体のふるえなどの身体的な症状があらわれます。
社交不安障害の治療では、抗不安薬という不安を抑える薬と、SSRIという心のバランスを整える薬をセットで使用することで症状をおさえます。また、症状があらわれるような状況を少しずつ体験し、徐々にその状況に慣れていくことで症状を克服する、行動療法という療法を用いることもあります。
≫ | 社交不安障害を克服するためには、その原因であるストレスとしっかりと向きあうことが大切です。また、症状は一気によくなるのではなく、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら回復することが多いですので、症状の増減に一喜一憂しないことが大切です。 |
≫ | 薬はお話を聞きながら適宜分量の調整を行いますので、お出しした薬は用法・用量を守ってお飲みください。 |