減薬・断薬治療について

減薬・断薬治療について

抗うつ薬や睡眠薬の中には、薬を急にやめたり、急激に飲む量を減らすと強い副作用(離脱症状といいます)が出るものがあります。薬の減薬・断薬を行う際に気をつけないといけないのは、この離脱症状です。薬の減薬・断薬を行う際には、医師はもちろんですが、患者様自身も「薬を早く減らしたい!」と焦ってはいけません。漢方薬の服用や生活リズムの改善によって、身体面の状況も整えた上で、離脱症状が出ないように、徐々に減薬を行っていくのが、減薬・断薬治療を成功させる上で、非常に重要なポイントだと考えております。

当院での減薬・断薬治療

当院での減薬・断薬治療

当院での減薬・断薬では、漢方薬を使用するケースが多くあります。西洋薬は服用したまま漢方薬を併用することで身体の状態を整えます。ある程度身体の状況が改善した段階で徐々に西洋薬の服用量を減らしていきます。(どの薬の処方量を減らしていくかは、患者様と相談しながら決定していきます。)

その他にも自然治癒力を高めるために、運動療法や心理療法、生活習慣指導、鍼灸治療、アロマ・フラワーレメディなども組みせて治療を進めることもあります。これらを総合的に組み合わせることで心と体のバランスを整えていくことが治療においては重要です。

治療を進める上でのポイント

患者様自身もあわてない
今まで飲んでいた薬をいきなりやめてしまうと離脱症状が出るケースが多くあります。しっかりとしたステップを経て減薬・断薬を行うことが非常に重要です。
体質改善、環境調整を行う
治療を進めるにあたって、病気に強い身体を作ることは非常に重要です。漢方薬での体質改善、睡眠や食生活指導による生活リズムの改善もあわせて行います。
活動と休息のメリハリ
症状が少しよくなると急に活動的になってしまう患者様もいらっしゃいますが、ここでも焦りは禁物です。活動するのと同時に休むときにはしっかりと休む。活動と休息のメリハリをつけるということが治療中でも大切です。

最後に

最後に

薬を減らすこと、やめることはゴールではなく過程です。健康で活動的な日常生活を取り戻していただくことが本当のゴールだと思っております。当院ではそのために、西洋医学と東洋医学の考え方に基づいて、できるだけ幅広い選択肢をご用意しているつもりです。治療の進め方は患者様と相談をした上で進めていきますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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